再生建築の現在地とこれからをテーマにトーク&ディスカッションを開催

EVENT / 2024.06.28

EVENT

 

再生建築の現在地とこれからを考える

 

最新の再生建築作品を紹介しながら、新築、リノベだけではない、再生建築の現在地と目指すべきこれからについて、三渕卓氏(東急株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ統括部長 みぶちBAR主宰)をお迎えし、 代表神本とトーク&ディスカッションイベントを5月に開催しました。

 

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デベロッパーと建築家、立場の異なる二者によるミニトークからはじまり、「建築」という垣根を越え、ミナガワビレッジオーナー、不動産、金融、デベロッパー、デザイナー、飲食や地域の方、学生…様々な方と、お食事を交えながら語り合いました。

 


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「現代における建築」 =「新築」しかないのか?

 

建築業界の現状として、金融、不動産、建築、それぞれの業務領域が新築を作るためのルールの元、独立して存在しています。それが足枷になり、既存ストック再生は進んでいません。
新築に頼らない街づくりを目指していくには、その受け皿を作る必要があると考えています。

新築至上主義で整備されてきた法規や融資の仕組みが当たり前のように許容される「新築」社会に対して限界を迎えているのではないかとの仮説で議論が進みました。

 

 

例えば東京は20世紀に作られたオフィスビルのストックを80%以上も抱えています。

 

20世紀の日本を支えた【新築型のまちづくり】のストックを取り壊して再び「新築」するのではなく、現代の新しい建築のあり方を提示して100年前のストックを活用する【再生型のまちづくり】ができないか、と、建築の未来を語り合いました。

 

 

 

2021年から東急株式会社、2022年から東急不動産とそれぞれ協働しながら、「再生建築」が建築の領域を超えて社会に根付く仕組みづくりの可能性を探っています。

東急株式会社との業務提携のお知らせ | 再生建築研究所 | SAISEI LABORATORY (saiseikenchiku.co.jp)

東急不動産株式会社との業務提携のお知らせ | 再生建築研究所 | SAISEI LABORATORY (saiseikenchiku.co.jp)

 

 

ミナガワビレッジについて

 

会場であるミナガワビレッジは、表参道にある検査済証未取得の違法建築を2018年に再生し、本社として住まいながら運営まで行っている場所です。

「小さい頃はここで(庭)で走り回っていた」というオーナーの幼少期のエピソードに、少年のように、裸足になって新緑のお庭の感触を体感している参加者の姿も見られました。

 

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互いの業界が抱える課題、危機感を共有しながら、身も心も「裸足になって」白熱した議論をありがとうございました。

 

主宰
三渕 卓 東急株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ 統括部長、みぶちBAR主宰
神本 豊秋 株式会社再生建築研究所 代表取締役

 

 

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撮 影
01-03 再生建築研究所
04-11 小林 大輔

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