2025年|新年のご挨拶
INFORMATION / 2025.01.07
新年、あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
再生建築研究所は、「建築の不可能を可能に」をモットーに、創業から13年、法人設立から10周年目を迎えました。
昨年は、旧エルザ店舗再生計画、伊豆ホテルサウナ、日本橋オフィスビル、COERU渋谷道玄坂、COERU 渋谷 イースト、代々木稽古場再生、寿町ホテル再生の7作品が竣工を迎えました。別府や伊豆での物件や、都内の異なるエリアや渋谷圏での再生建築を実施し、再生建築の新たな可能性を模索する貴重な一年となりました。
法人設立10周年目を迎える2025年は、さらなるサイセイの普及に向けて、より具体化するための様々な協力を受けながら、研究分野での活動も進めております。
サイセイとは建築が持つ記憶や空気を引き継ぎながら、時代に合わせて建築を更新していく手法です。再生建築のもつ価値の定量化や、竣工事例の分析に加えて、ブランディングやコンサルティングといった新たな領域にも積極的に取り組み、不動産や金融と連携してサイセイの可能性を広げることにもチャレンジしております。
これらの活動が、再生建築の文化をより深く根付かせ、社会全体の価値観に変革をもたらすことを信じております。
「壊す更新の文化」が主流とされる日本では、建築の平均寿命は約30年と言われ、欧米のように100年を超えるような都市と比べるととても歴史が浅いです。
私たちは、日本の街や都市における「残すサイセイの文化」を未来へと繋げるため、今後も精進して参ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2025年 吉日
株式会社再生建築研究所
代表取締役 神本豊秋 スタッフ一同
京都渋谷区に建つ築52年の小規模ビルの再生計画である。
バルコニー、スラブの解体などによる減量化を行い、バルコニーのあった部分に容積率を消化する4層の鉄骨造を増築した。専有面積を拡張させワンフロア化することで、建築全体に付加価値をもたらすことを試みた。増築部により専有面積を拡張させ、減築により雑壁を撤去した既存建築と緩やかに繋ぐワンフロアとすることでオフィスとしての付加価値をもたらした。
撮影|楠瀬友将