新建築 2026年1月号 掲載

PUBLICATION / 2025.12.29

再生建築研究所が設計を進めている(仮称)水上温泉街再生プロジェクト「廃墟の上棟」が新建築 2026年1月号 に掲載されました。本プロジェクトは、SDレビュー2025入選をはじめ、温泉街全体を巡る企画「ミナカミ・ミライ・マルシェ −水上温泉 廃墟再生ストーリーズ2025」における廃墟内部見学ツアーの実施など、これまで多様な展開を重ねてきました。

誌面では、再生に至るまでのプロセスや、既存の廃墟と向き合いながら進めてきた再生の考え方について詳しく紹介されています。ぜひお手に取ってご覧ください。

 

発売日:2025年12月27日

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(仮称)水上温泉街再生プロジェクト -廃墟の上棟

群⾺県みなかみ町に建つ旅館の再⽣計画である。かつての繁栄とともに、無作為に増殖し続けた建築。⽇本の地⽅温泉地には、そうした巨⼤な廃墟が今も点在する。⾼度経済成⻑と⼈間中⼼の価値観が⽀配していた時代、この温泉街でも、⾃然と町のあいだに擁壁のような建築が築かれた。もとは1 棟600 ㎡だった建築は、やがて7棟18,000 ㎡へと膨れ上がり、誰にも扱えぬ存在となり、廃墟化した。最⼤7層あった棟たちを、場所に応じて1層-5層まで減築し、70 年ぶりに⼭の⾵景や川⾳、SL の汽笛を町に取り戻す。連なり続けた構造の履歴を読み解き、切り離す場所と残す場所を⾒極めながら、壁のようだった建築を、環境と町をつなぐ装置へと読み替える。⾵景との関係性、光や⾵の取り込み⽅、訪れる⼈々、そして今の社会やまちの在り⽅を考察しながら再構築していく。町広場、⼤階段、ホテル、銭湯。廃墟に新たな温度を灯しながら、次の時代へのつなぎ⽅を模索している再⽣計画である。

 

 

202810
3,027.81
みなかみ2025
Staple
ホテル
設計
設計

 

株式会社オープンハウス プレスリリース

「ミナカミ・ミライ・マルシェ」開催レポート 減築工事完了の廃墟ホテルを特別公開

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