WORKS

渋谷100BANCH[再生コンサル/A工事・耐震補強設計]

倉庫を新たな未来をつくり出すオフィスに

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渋谷100BANCH[再生コンサル/A工事・耐震補強設計]

倉庫を新たな未来をつくり出すオフィスに

本プロジェクトは、昭和51年に建てられた鉄骨造3階建ての事務所・倉庫の再生計画である。 旧耐震の建物であり、事業者は耐震診断・耐震補強を計画していたが、別の設計者から提示された補強案は、建物の中央にブレースが入り、また唯一の開放面である道路側の窓も補強で塞がれていた。こうした課題ゆえにテナントがつかず、取り壊して駐車場になる予定だった。 また、当初倉庫として使われていた3階は、天井の高い切妻屋根で、鉄骨躯体も現しのままの、非常に開放的な空間となっていた。 その雰囲気を活かし、新しいものを生み出す拠点となるようなオフィス空間とすることが望まれたが、倉庫を居室として使うためには適切な排煙をとる必要があり、行政からは天井を張るなど、既存建物の良さを損なう指導がなされていた。

 

再生建築研究所では耐震診断・補強設計を見直し、意匠・構造・法規を並行して検討することにより、全体計画とあわせた耐震補強を設計した。通常、ブレース補強となると、部屋が二分されてしまう。そこで、補強を11か所に分散させ、総量としての補強を増やしつつ、プランに影響のない補強を実現した。

 

一般的な耐震改修
効率の良い3箇所の補強→耐震補強により区画形状が損なわれるためテナントがつかない

 

全体計画とあわせた耐震補強の見直し
小さな補強を分散配置→全体の補強量は増えるが、多様なレイアウトに対応可能となった

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細い鉄骨部材を用いることで、全体を広く自由に使える提案としながら、この鉄骨による補強は、防煙垂壁としても機能し、天井を張らず、開放的な倉庫空間のまま事務所として使うことを可能としている。

 

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一階部分は、柱脚部分が弱いことに着目し、全ての柱の下から1mほどの部分を巻き立て補強することで、内部にブレース等の無い、自由にプランニングできる空間とした。

 

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既存の倉庫空間の良さを残したことにより、開放的で、フレキシブルなオフィス空間が実現した。渋谷を代表するインキュベーション施設として生まれ変わっている。
1階は飲食店に用途変更し、大空間を活かした気持ちのよいダイニング・レストランが多くの人々を引き込んでいる。

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CREDIT
Sadao Hotta|01-04
Kenta Hasegawa |05,06
100BANCH|07,08

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