WORKS
COERU渋谷道玄坂
減築により街にしみだす躯体と内部の様相
WORKS
COERU渋谷道玄坂
減築により街にしみだす躯体と内部の様相
竣 工:
1985年
規 模:
SRC造地下1階地上10階
延床面積:
954.01㎡
用 途:
飲食店舗(地下1階、1階)、カプセルホテル(2階)、温浴施設(サウナ)(3階)、セットアップオフィス(4~10階)
築年数:
築39年
2022年に東急不動産株式会社と締結した業務提携から生まれた第一号物件。
渋谷道玄坂上の特徴的な6差路に面したカプセルホテルの改修計画である。竣工後の改修で地下テナントの入口が増築され、3階へ新たに浴室(サウナ)が設けられていた。竣工後に設けられた3階の浴室(サウナ)を残しながら、建物全体の適法化と荷重の整理が求められた。
増築部分の屋外化に加えて、3階浴室より上階で外壁コンクリートを解体し、新たな開口を設けることで建物の荷重を適正な状態とし、順法性を担保しつつ、上層階オフィスの採光と眺望を確保した。
SRC 造の直線的な構造躯体に6差路に面する特徴的な敷地形状に呼応する曲面のファサードが取り付いた既存建物から、低層部の仕上げと上層部の外壁の解体を行うことで、 構造部材から自立した広告性のある視認性の高い上層部と、そのファサードを支える躯体を現しにすることによって性格の異なる複数のファサードを設ける低層部を計画した。
また、渋谷の中心で永らく愛されていたカプセルホテルのサウナは、積載荷重が大きく残すことが難しいとされていた。こうした場を引き継いだことで、新築建替では生み出せない価値を街に残した。
CREDIT
01 , 02 撮影|Kudo Original Photo