WORKS

Minn Asakusa Kuramae North

分節による滞在型ホテルへの再生

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Minn Asakusa Kuramae North

分節による滞在型ホテルへの再生

台東区寿町の既存ドミトリーを中長期滞在者向けのホテルへ再生するプロジェクト。
築7年の既存建物は、コロナウイルスによる旅行者の減少に伴い廃業を余儀なくされ、使い手と用途の更新が求められた。1室4名から6名のグループ滞在者をターゲットにし、ワンフロア毎にカプセルタイプの寝台を横並びにしていた既存プランを、各室35平米から45平米程度の個室タイプの客室へ改修を行った。
個室を増やす際に既存ホテルの再生でネックになるのは、採光が確保できない部屋が生じてしまうことである。また、改修するにあたり、外観の分かりやすい広告的な更新が求められ、採光の確保と広告的な外皮の更新を同時に提案した。

既存建物は角地に建ち、斜線制限をうけ、歪な平面形状と断面構成をしていた。新築時に既に増改築された3つの建物のように見え、既存のボリュームに大きなL字型のサッシを切り込みをいれるように挿入し、角にあるボリュームを際立たせるように「分節」させたファサードをつくることを考えた。

分節により既存の構造フレームを発露させ、エントランスとしての新たな顔と、客室内への柔らかい採光を実現した。

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1階ロビー 既存のサッシを更新し、まちとつながる連窓と内外横断するベンチを計画.    03

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3階客室 ファサードの分節によって採光を確保.   08

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既存の避難階段位置により長くなってしまう共用廊下を、客室の前室のように活用する.   15

 

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再生ダイアグラム:既存建物の形態を活かし、分節しながらコストをかける範囲のチューニングを行う

■設計
設計協力:shikari
照明監修:トモルデザイン・メグロ
■施工 創伸建設
■撮影
楠瀬友将 |TOP,01,03,06-08,10,16,17,18
池田太郎 |02,04,05,09,11-14,15

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